平成29年度第1回研修会開催
平成29年11月29日(水)14:00せんだいメディアテーク スタジオシアター 7階
参加者: 98名
平成29年11月29日(水)仙台広告業協会平成29年度第1回研修会が「せんだいメディアテーク スタジオシアター」にて開催されました。
講師には株式会社 電通 法務マネジメント局 法務部 伊貝 幸大(いかい ゆきひろ)氏を招き、「個人情報保護法の主な改正点」と題し、パーソナルデータ、ビッグデータの利活用に向けて講演をしていただきました。
個人情報保護法の改正の背景として、2003年の個人情報保護法の成立後、10年超に渡って改正が行われず、この空白期間にITの進展等で「個人情報」を取巻く環境に変化が生じた事。また一方では、プライバシーに配慮しながらも、産業の競争力強化のため、パーソナルデータを積極的に利用する方向へ動きが生じている事などが挙げられるとのこと。
講演会では、個人情報保護法の改正点について、大きく6つの内容について講演いただきました。
●個人情報保護法の目的
●個人情報の定義の明確化
~個人情報や関連情報の定義、要配慮個人情報に関する規定整備~
●個人情報等の有用性の確保
~匿名加工情報という新たな仕組みについて~
●個人情報の保護強化
~利用目的について、個人情報取扱事業者の義務、小規模取扱い事業者への対応、第三者提供の制限や手続、トレーサビリティの確保、罰則の新設等~
●個人情報保護委員会の新設およびその権限
~独立した監督機関による管理強化
●個人情報のグローバルでの取り扱い
~域外適用、外国の第三者への個人データ提供に関する規定整備等~
講演の最後には、今後も時々刻々と変化していく法律、動向把握や注視が必要と締めくくりました。
講師略歴/伊貝 幸大(いかい ゆきひろ)
2001年 電通入社
・マーケティングプロモーション→営業→CSR→現職
・知的財産の登録/管理/運用を中心に従事